【VR内見】不動産会社のメリット・デメリット

近頃、不動産会社で急激に広がりを見せている「VR内見」ですが、なかにはまだ導入しておらず気になっているお店もあるのではないでしょうか。

新型コロナの影響もあり直接足を運ばずに不動産の内見ができることで、一気に注目されました。お客様側のメリットはたくさんあるにしても、不動産会社にとってはどんなメリットがあるのでしょうか。


VR内見を導入し成約率が格段に上がっている


不動産業界にVRを使った内見方法が取り入られ始めたのは2016年頃になります。それまではとにかく足を運んで内見するのが当たり前だった考え方から、年々VRが広がりを見せています。

実際にVRを導入した不動産業者の多くが成約率が上がったと話しているそうです。そもそも賃貸物件で内見をしない人は1割程度いたものの、VRを導入したことで内見しない人の割合が4割にまで上がっています。

VRを見て「ここに住もう」と決める人が増えているということは、不動産業者によっても負担を軽減することになりますよね。

特に引っ越しのハイシーズンだったり年末など忙しい時期に、内見で人が取られてしまうのは得策とはいえません。VRなら不動産会社にとっても大きな変革に繋がるはずですよ。

 


不動産会社にとってのVR内見のメリット・デメリットとは


不動産会社にとってVRを導入することは、どんなメリット・デメリットがあるのかについて、わかりやすくご紹介したいと思います。

メリット1:コストの削減になる

お客様から不動産探しを依頼されたとき、多くのお店ではある程度地域を絞ります。お客様のなかには通勤1時間以内ならどこでもいいだとか、交通の便が良ければOKなどざっくりとした条件を指定してくるケースも少なくありません。

この条件だと該当する物件数が多くなり過ぎてしまいおすすめの物件があっても、すべてを内見してもらうのは現実的ではありません。賃貸の場合、一人あたりが内見する平均件数は3件程度といわれていましたが、VRを使えば5件~10件まで増やすこともできます。

例えば丸一日使って候補の物件をすべて見てまわり契約したとしても、これでは不動産会社にとっては赤字になってしまいます。その場に足を運ばずに内見ができるVRは紹介できる物件数も増やせますし、コストの削減にも繋がります。

 

メリット2:アピールに繋がる 

 

 VR内見を導入していることで、それをアピールしつつ契約につなげることだってできますね。今の時代、先になにがあるかわかりません。新型コロナが爆発的に流行すれば直接物件を見て内見に行く時代ではなくなり、VRが当たり前になるかもしれません。

また内見だけに関わらずVRに興味を持っている人たちが増えています。VR内見ができるので足を運んでみませんか?など、お店のアピールとしても最適です。また、安全に物件を比較できるのはお客様にとっても大きな安心感に繋がります。

 

メリット3:時間の有効活用になる 

事前にVRを使って内見し物件を絞り込むこともできます。お店に来て物件を探してから実際に内見してよりも何倍も時間が効率的に使えます。お店にいる滞在時間も短くなりますし、契約書類のやりとりだけで来店するなんてケースも出てくると思います。

また新築物件だったり、まだ人が住んでいる居住中の物件だと家のなかを事前に内見するのが難しいとされてきました。でもVR内見ならその心配がないのでどんな物件も好きなときに内見でき、時間を無駄にする心配もありません。

 

デメリット1: VR内見に不信感を持つ人もいる 

VR内見はとても便利なサービスですが、お客様のなかには「信用できない情報」として判断してしまうケースもあります。例えば「都合の悪い場所は見せていないのでは?」と考えてしまうお客様もいたり、空想の部屋を見せられているのではなど考えすぎてしまう人も少なからずいます。

VR内見が始まったばかりのサービスなのもありどうしても不安に思ってしまう人もいるのです。こういったお客様には実際に物件を見てもらってもいいですし、時間をかけて説明したうえで納得してもらったうえで契約するほうが懸命です。

 

デメリット2:社員がVRの使い方を覚える必要がある

VRは慣れてしまえば難しいものではありません。お客様から質問されたときだったり、使い方を説明するときにVRについて最低限の知識を覚えておかなくてはいけません。

お店のスタッフが一番わかっていないでは話になりません。VRの使い方についてはどのように熟知させるのかなども、しっかりと考えていかなくてはいけません。

 

不動産会社にとってもVR内見は嬉しいメリットがたくさんあります。足を運ばないとできなかった内見が、ボタン一つでどこにいても簡単に確認できるようになりました。時間の効率化はもちろん、人員不足などの問題の解消にも繋がります。

VRを撮影する方法もとても簡単ですし、機械が得意ではない人も安心して使えます。VR内見を導入するだけでこんなに変わるのか!と驚きがたくさんあるはずですよ。